独学で一級建築士学科試験を突破するためのツール5選

一級建築士といえば資格学校に通って初めて合格すると思われている方も多いと思いますが、ここでは仕事や家事や色々な事に追われながらも、資格学校に通わず独学で一級建築士になるためのツールを紹介します。

目次

初年度の失敗

2022年度のクリスマスに無事一級建築士になった私です。

それまでは何者でもありませんでした。ただの設計担当
なんとなく一級建築士とらなきゃなぁと頭の片隅にあったものの、かといってちゃんと勉強するわけでもなく何ならもう一級建築士でなくても仕事困らんし。と言い訳ばかり。


そんな私ですが2021年2月に急に

みー

いや、一級建築士取らんとダメやろ!

と開眼し独学で勉強をスタートさせました。2月の勉強スタートは早くはないけれども遅すぎる時期ではありません。
しかし学科で不合格。点数は以下の通り。。。

スクロールできます
学科Ⅰ学科Ⅱ学科Ⅲ学科Ⅳ学科Ⅴ総得点
成績81118221877
合格基準点101116161387
R3学科試験

そんなこんなで2021年度の一級建築士学科試験では敢えなく撃沈
終盤で頑張った構造・施工は割と点数良かったですが計画・環境設備・法規はずたぼろでした。
では何故点数が取れなかったのか。

初年度の失敗の原因

問題集1週もできなかった

2021年2月からスタートしたにも関わらず、本試験の2021年7月11日までの5ヶ月で、12年分の過去問(1問1答で6000問)の問題集を1周もできませんでした。※2021年は速学とは違うツールを使用しました

勉強の習慣化ができていなかった

1周もできなかったのと同じですが、勉強するというハードル自体を高くしてしまっていて勉強を全く習慣化できていませんでした。

勉強に役立つツール

そんな私がなんと2022年8月中旬から10/25の2ヶ月で12年分の過去問(6000問)を1周させました。
そして6月中旬には過去問4周を終え、模試では4.5.6月の模試全てで100点を突破しています。
そんな私の勉強の習慣化に役立っているツールをご紹介したいと思います。

みんチャレ

みんちゃれとはスマホアプリです。
簡単にいうと5人ひと組のチームで今日はどんなチャレンジをやったかを報告し合うというもの。
一級建築士試験だけでなくダイエットや早起きなど色々なカテゴリのチームがあります。

また、チャレンジを報告しないと数日で自動的にチームから排除されます
※自動排除の日数はチームを作ったオーナーが設定

私はチームを立ち上げ今も毎日報告しあっています。この5人というのが絶妙で、知らない他人同士なんだけどかなり仲間意識が芽生えます。今もお互いに叱咤激励し合いながら勉強を進めることができています
勉強とは孤独な戦いなんですが特に独学で勉強する人は、サボらないよう励ましあえるようこういったチームを活用するのがいいと思います。

みー

ちなみに一度心折れてオーナーなのに自動排除されました…。オーナーなのに…。

その時はチームの方に招待してもらい、なんとか戻ることができました。戻った時も色々とみんちゃれ仲間に励ましてもらい、勉強習慣を復活することができました

みんちゃれは独学特有の「仲間がいないしもういいや。」を防いでくれるのでオススメです。

速学

速学とは一級建築士の資格取得を目指す人のためのWEBツールです。
過去問20年分 約9000問 計算問題等約250問収録されており、一問一答形式でPCやスマホ・タブレットなどで解くことができます。忙しい人の隙間時間にさっとスマホを取り出し学習できる訳です。

また、資格学校は本当にびっくりするようなお値段なのですが、それに比べると別売りのテキスト(紙+WEB)をプラスしても¥85,200-(WEB問題集:¥57,200- 紙+WEBテキスト:¥28,000-)なので一級建築士試験の勉強ツールとしては破格です。

また、進捗マネジメント(※無料と有料あり)もありますので、毎週勉強に対する報告を行い、それに対してのアドバイスなどを受けられます。かつ、前半は毎週火曜日にZOOMで講義および、勉強法等の質疑応答などがあるため、自分と照らし合わせて自分に足りないところを考えることができます

最終的に平均して200問くらいを1日にこなしていました
一気に問題を解いていくとしんどいので通勤中、移動中、お風呂でも勉強をしています。
昔は紙での勉強が中心だったため、机に向かわないと勉強できませんでしたが、速学はスマホ1台あれば勉強できるため、通勤時・ランチの合間・子どもの寝かしつけの最中などに勉強が出来て本当に助かっています。

iPad

速学はスマホで勉強を行うことが勿論できますが、隙間時間ではなく机に座って学習できる時はもう少し大画面で見られたほうが便利です。特に構造の力学を解くときにはiPadを置いて、手元の紙に図や式を書きながら勉強できる方がいいです。PCでも構いませんが、勉強の意欲を削がれないようにすぐに立ち上がる点や、紙をめくる感覚により近いというところが私がiPadをオススメする理由です。

また、施工のイメージがつかないときにYouTubeで施工動画を検索して見たりするにも役立ちますのでiPadはオススメです。
上記の使い方だけであれば一番リーズナブルなiPadで十分です。
なんならメルカリで中古でもいいと思います。(※あまり古いバージョンだとYouTubeが見れなかったりするのでそこは注意。)

ノイズキャンセリング付きワイヤレスイヤホン

ワイヤレスイヤホンは耳は空いてるけど注目できない時に使用します。
例えば、ご飯作りや掃除などの家事の最中ワイヤレスイヤホンを装着し、YouTubeで一級建築士試験関連の動画を耳のみで聞きます。
※耳だけの学習なら建築士みつきさんが私はお気に入りです。

ワイヤレスイヤホンである理由は動き回ってもコードが邪魔にならないので、料理しながらや掃除機かけながらが余裕でできます。加えておすすめなのがノイズキャンセルモード外部音取り込みモードがあるものです。ノイズキャンセルは言わずもがなですが掃除機をかけたりすると、結構音が聞こえなかったりするんですがそういうときはノイズキャンセルをして音への集中力を高めます

一方の外部音取り込みは子どもがいると、料理を作っている時に、何か危ないことして無いかとか喧嘩して無いかとかの周囲の音が聞こえる状態にしたいものです。ですので、料理中は外部音取り込みができるものがおすすめです。私はAirPods Proを使用しているのですが動いても耳から落ちないですし、長時間つけていても耳が痛くならず、外部音取り込みの時は子どもとも会話できるのでとてもいいですね。

また、ノイズキャンセルは電車の中でも使用しており、逆に電車を降りたら何か危ないことが起きても気づけるように外部音取り込みに切り替えて使用しています。これは本当に超おすすめです。

ノイズキャンセル機能のついたイヤホンはAirPods Proはなかなかのお値段しますが1万円以下でも買えるものもあるので、勉強道具と割り切って買うのをオススメします。

勉強集中用BGM

集中して勉強するときに私は勉強用のBGMをかけています。
使い方としては先ほどのAirPods Proを装着し、ノイズキャンセルモードにしてBGMを流します。勉強用BGMは色々あるのでYouTubeやYouTubeMusicで探してみるといいと思います。

メロディなどがあると集中が切れてしまうので、水の音や自然音などにすると集中力が続きます
家で勉強するときにも使用しますし、図書館・カフェなどでもノイズキャンセルモードでBGMをかけています。

今でもよく利用しているのはYouTubeMusicの自然音チャンネルです。音は好みもあると思うので集中を乱されない、かつ周りの雑音を中和してくれるような音を選ぶと良いと思います。

現在の私

そんなこんなで自学による勉強の習慣化ができ、製図試験も大手資格学校ではなく私塾の山本塾に通い2022年度に無事一級建築士になることができました。学科合格を果たしたことで自分に自身がつき転職も成功。製図合格前にアラフォーの私でも内定をいただく事ができました。

現在は一級建築士の資格を元に建築基準適合判定資格者検定に挑もうとしています。(台風で延期になってしまいまいしたが…。)

一級建築士になると何歳からでも人生は開けると思います。大人になってから勉強の習慣が身についただけでも、大げさでなく人生の舵が大きく切られた感覚がします。

今から学科試験にチャレンジするぞという皆様。頑張ってください!

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